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​症例〔かゆみ〕

当治療室の症例の一部を紹介しています。

同じ病名や症状であっても、効果には個人差があります。

*このページは2022年に追加作成しました。2021年後半以降の症例を掲載しています。​

​症例14  皮膚のかゆみと引きつれ感

Case14 skin rashes on the shoulders.jpg

来院者: 50代女性  期間:2022年11月~12月  通院回数:5回  ​通院頻度:1週間に1回 ​症状: 2か月前に蚊にさされたような赤味のある盛り上がりとかゆみが腋窩に、その後、肩まわり、鎖骨下、上腕などに広がった。受診した2件の皮膚科では、細菌などが検出されなかったことから「汗かぶれ」と診断され、ステロイドを処方された。5週間塗布したところ、初期10だったかゆみや引きつれ感は6~7に軽快したがそれ以上の改善が見られなかった。自己判断で塗布をやめて1か月ほど経過したが変化なし(軽快も悪化もしない)。他の手段として鍼灸を考えた。 ​施術と経過: 患部には赤味のある盛り上がりがまだ少し見られ、熱感も少しある。一方腹部に触れると、心窩部や下腹部は冷えが強く、また緊張も強い。 首肩~背中の緊張を緩めつつ、胃腸の冷えを改善する目的で、手足や腰まわりのツボを使い施術をすすめた。日常生活において、かゆいと感じるときは皮膚の保湿は適宜行ってもらうようにした。 2診目 来院時、初回の施術の後、体がとても軽かった。皮膚の症状は変化なし。 3診目 来院時、かゆみとひきつれ感は、(初診時の)6~7から2~3に軽減。患部が平らになり皮膚の色も薄い紫に。 4診目 「ちょっと痒いかな」と感じることはあるが、赤味は薄くなった。保湿剤は時々使用するのみ。 5診目 かゆみと引きつれ感は気にならない程度になった。保湿剤なしで大丈夫とのこと。 ​まとめ: 残暑の時期の汗でかゆみが発症。「今年にかぎって発症」した原因については特に思い当たることはないとのことでしたが、喘息や花粉症などの既往があり、また肩こりは「子供の頃から」とのことで、上半身に熱がこもりやすい体質であることがベースにあると考えられました。 からだの上部に偏っていた熱が解放されたことで皮膚症状が改善された症例。

症例について

当治療室の症例の一部を紹介しています。

同じ症状名であっても、改善には個人差があります。

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